皆さんこんにちは。
今回は職業によるデフォルト耐性に関する解説とその検証結果について述べていきたいと思います。
デフォルト耐性とは何か
まずは職業によるデフォルト耐性とは一体何なのかという話ですが、実はドラクエ9の一部の職業では装備なしの素の状態であってもいくつかの状態異常に多少の耐性を持っているという特徴があり、これを職業によるデフォルト耐性と呼んでいます。
ドラクエ9においてデフォルト耐性を持つ職業に該当するのは僧侶・賢者・パラディンの3つであり、公式ガイドブック上巻によると僧侶・賢者は眠り・混乱・麻痺・即死・呪文封じに、パラディンは即死に素の状態で耐性を持っており、装備品の耐性に上乗せして計算されるようです。
このデフォルト耐性に関する話は公式ガイドブック上巻の職業紹介ページにサラッと書かれているだけであり、攻略サイト等でも殆ど触れられていないため、そもそも存在すら知らないという方が大変多いと予想されます。
しかし、これは装備品を選ぶ上で非常に重要な情報となりますので、今回ここで取り上げさせて頂きました。
デフォルト耐性の強さの検証方法
次に、先ほど挙げた3つの職業がデフォルト耐性をどのくらい持っているのかをこちらで調べた方法を述べていきます。
まず、4人パーティのうち3人はレベルと素早さを高くしておきました。こちらの記事に書かれているようなパーティを採用しました。
残りの1人は今回の検証用のキャラなので職業は僧侶・賢者・パラディンのいずれかとなります。この検証用のキャラは敵が使ってくる状態異常を大量に浴びることになりますので、並び順を4番目に持ってくるようにしました。
次に、実際の戦闘で検証を行った手順です。
例えば、即死に対するデフォルト耐性の強さを調べたいときには全体に即死効果がある呪文(ザラキ・ザラキーマ・メガンテ)を使ってくる敵と戦闘し、検証用以外のキャラは防御(お供がいた場合は攻撃)、そして検証用キャラは仁王立ちをして呪文を浴びるというのが大まかな流れです。
このとき、ただ呪文を浴びるのではなく、効果を食らってから次の戦闘に入る前に装備品による耐性を徐々に追加していくという方法をとりました。
例えばn回目の戦闘で即死効果を受けてしまった場合、生き返らせた後に装備品による即死耐性を少し(最小で5%)追加し、それからn+1回目の戦闘に入るという感じです。
こうすることで、装備品による耐性が100%になる前にどこかで「いくら即死呪文を浴びても全く受け付けなくなった」という場面が訪れます。
もし仮に装備品による耐性が75%の時にこのような場面が訪れた場合、残りの25%はデフォルト耐性という風に結論を出すことができます。
他の状態異常に関しても検証役が効果を浴び、効果を食らったら戦闘を一旦終えて検証役の装備を整えて次の戦闘に臨むという流れは基本的には変わりませんでした。
以下、状態異常毎にこちらが検証の相手として採用したモンスターを紹介します。尚、呪文封じに関しては耐性を得られる装備品が少ないことや、終盤になるにつれて呪文封じを使う敵と戦う機会が減っていく等の理由でこちらでは検証を行っていません。
眠り
最初はキラーアーマーが使ってくるラリホーマを浴びていましたが、この場合はもっと良い方法がありました。
マジックアーマーは眠りに対して完全耐性を持ったキャラがパーティ内に2人以上いる場合はラリホーを使ってこないという特徴があるので、検証役以外の3人のうち1人に目覚ましリングを装備させてマジックアーマーがラリホーを使ってくるかどうかで見分けた方が圧倒的に効率が良かったです。
マジックアーマーがラリホーを使ってきたら戦闘を終了し、検証役の装備を整えてまた次のマジックアーマーとの戦闘を行うという流れです。
混乱
ドラクエ9でメダパニーマを使ってくる敵はダークデンデン・ロードコープス・れんごくまちょうの3体ですが、ダークデンデンを除く2体は検証役以外の3人に補助などの負担がかかるのでこの場合はダークデンデン一択でした。
麻痺
やけつく息を使ってくるモンスターはそこそこ沢山いますが、集団で出やすいようがんピローが検証の相手として相応しいのではないかと考えられます。
検証役のHPが十分に高ければヘルヴィーナスの魔女のまなざしを浴びるという方法も考えられ、こちらの方が身躱しによる回避が起こらない分若干効率が良かったです。
即死
ザラキやザラキーマを使ってくる敵はいずれも使ってくる頻度が低かったのでメガンテを使ってくるばくだん岩やクラウンヘッドを相手に検証を行いました。
火吹き芸や破邪の剣(光の剣)の道具としての効果などを利用して敵の残りHPを2割以下にするとそこそこの確率でメガンテを打ってきてくれるので眠りに次いで検証の効率は良かったと言えます。
デフォルト耐性の強さの検証結果
今回こちらでデフォルト耐性の強さを検証した結果は次の表の通りで、単位はいずれも「%」です。
眠り | 混乱 | 麻痺 | 即死 | 1ターン休み | |
僧侶 | 25 | 25 | 25 | 50 | [20, 30) |
賢者 | 25 | 25 | 25 | 50 | [20, 30) |
パラディン | 0 | 0 | 0 | 25 | 0 |
表中で[20, 30)と書かれているものは20%以上30%未満という意味になります。
検証用キャラの職業が僧侶もしくは賢者であるとき、装備品による眠り耐性が70%だとマジックアーマーにラリホーを使われましたが75%だと使ってこなくなったので上記の結論となりました。他の状態異常に関しても同じです。
ところで、これまで話題に挙げていなかった『1ターン休み』が何故表の項目にあるのか疑問に思った方がいることでしょう。
実はこの1ターン休みに対するデフォルト耐性というのはどの攻略本や攻略サイトにも載っておらず、今回の検証で初めて判明したものということになります。
どこで判明したのかという話ですが、スーパーリングとリッカのバンダナを装備した僧侶はクラウンヘッドのヘンな顔を全く受け付けなくなっていることに気づいたことがきっかけとなりました。
その後魔剣神レパルドのもとへ直行し実際に斬り上げを食らって確認してみたところ、僧侶・賢者は1ターン休みにもデフォルト耐性を持っていることが判明しました。
スーパーリングとリッカのバンダナで装備品による1ターン休み耐性は合計80%となりますので、この時点で僧侶・賢者は1ターン休みに少なくとも20%以上のデフォルト耐性を有することが分かります。
エルフのお守りとリッカのバンダナ(合計70%)だと1ターン休み効果を食らってしまったのでここから僧侶・賢者の1ターン休みへのデフォルト耐性は20%以上30%未満という結論が導き出されます。
これまで、1ターン休み耐性を100%にすることが出来るのはバトマスだけだと思い込んでいましたが、今回の検証でそれは間違いだということが分かりました。
今回の結論とまとめ
今回の検証結果から、回復役として使われやすい僧侶・賢者は即死へのデフォルト耐性がかなり高めに設定されていることが分かります。まあ、回復役が死んだら終わりなのでこれは妥当なところでしょう。
即死の他にも回復呪文の詠唱を妨げるような状態異常にデフォルト耐性が設けられていることが分かります。
また、護衛役として使われるパラディンにも若干の即死耐性がデフォルトで設けられていることが分かります。
今回の記事が僧侶・賢者・パラディンの装備品を選ぶ際の参考になれば幸いです。
コメント
始めまして。dq9の解析をやってるだいすけだいすけと申します。
守りの盾の仕様(多分全耐性25%アップ)について調べていたところ、僧侶、賢者(ほかにもあるかも)はデフォルトで呪文封じに対して25%の耐性を持っている事に気が付きました。
実機で検証する方法はないかもしれませんが、参考になれば幸いです
初めまして。
情報提供ありがとうございます。
自分が書いた記事を改めて見返して「何で呪文封じについては書いてないんだろう?」と思ったのですが、
恐らく検証にピッタリな装備品が存在しなかったことと、
当時の自分には守りの盾を使うという発想がなかったことが原因として考えられそうです。
今回守りの盾に関して情報提供いただいたことで新たに検証の余地ができたと思いますので
再度検証を行ったら記事の加筆・修正を行いたいと思います。
改めて、情報提供感謝申し上げます。